Twitterなどでは報告させてもらっていましたが、7月から執筆していた「iOS 11 Programming」がリリース&一般販売開始されました。
「サンプルPDFを読む」から目次と各章の冒頭見られるようになっているので、どんな内容が書かれているか確認した上でご購入いただくこともできます。
担当した章について
第5章の「Xcode 9の新機能」を担当しました。
章の冒頭でも書いているのですが、iOSと同じくXcodeも毎年多くの機能が追加・アップデートされています。今年発表されたXcode 9も、念願のSwiftリファクタリング機能やワイヤレスデバッグなど新機能と言えるアップデートから、ビューデバッグやxcodebuild
での並列テストなどたくさんの改善点が含まれています。
僕達開発者にとってXcodeは、ある意味ではiOSよりも触れる時間が長いアプリケーションです。そのXcodeをより使いこなすことは、ただ開発効率をよくするだけでなく、アプリの品質をあげてより良い体験をユーザーに届けることにつながるはずです。そんな気持ちで書きました。
一方でXcodeは、Beta配布始まってから多くの開発者がすでに触れているはずで、どの機能をピックアップして書いていくか悩みました。結果的には、なるべく多くの機能をカバーする方針にし、読者の方が新しい機能を試すきっかけになるような内容を心がけました。WWDCのセッションでなんとなく知ってたけど、この本をよむことで実際に開発に取り入れてみようと思ってもらえると嬉しいです。
本書の価値
iOS 11とタイトルについていると来年のiOS 12にはもう不要かな...という気もしてしまうのですが、共著者の@shu223さんも書かれている通りiOS 12, 13, 14と今後数年は使える内容になっていると思います。
というのも、CoreMLやARKitを始めとした新しいフレームワークやDrag&Dropなどの新しいAPIについては、OSがアップデートされてAPIが増えていっても基本的な使い方は変わらないはずだからです。そのため、それらのAPIをしっかりと解説している本書は、とても良い入門書となるはずです。また、各章の執筆者はiOSアプリ開発の初期から活躍されている方々で、まさに豪華執筆陣です(なので共著はホントにプレッシャーでした)。新しいフレームワークやAPIを試す開発者に、これ以上の執筆陣はいないと思っています。そういう意味でも、安心して買っていただける内容になっていると思います。
謝辞
まず、今回のお話をくださったPEAKSの永野さん、そして執筆中丁寧に文章のレビューと校正をしていただいた加藤さんに感謝しています。プログラミングと同様に、リーダーとレビュアーの存在は良い本を書くために重要な存在です。経験の浅い僕にとって、とても心強く安心して執筆することができました。
また、共著者のみなさんと、出資者のみなさま、本を書くにあたってとても良いプレッシャーをもらえました。ありがとうございます。
そして、執筆中少なからず影響を出してしまった、会社の同僚およびiOSDCコアスタッフのメンバーにも感謝しています。
さいごにお願い
さいごに、「iOS 11 Programming」は技術書クラウドファンディングサービス「PEAKS(ピークス)」で成立し、執筆された本になります。出資者の方にはアフィリエイトリンクが提供されているはずなので、本書を読んでいただいて"良い"と思ったらぜひブログなどで紹介してください。執筆者がこういうこと言うと下世話な感じになるのですが、僕らは僕らで多くの方に読んでいただきたいし、紹介した方にもちゃんとメリットがあるので、双方にとって良い話だと思っています。また、こういう形式で技術者が技術者を支援しちゃんとお金がまわることで、開発者コミュニティの中でより知識や経験を共有していくことにもつながると思います。
というわけで賛同いただける方はぜひ紹介をお願いします!!