9月9日(日本時間9月10日)にAppleの発表イベント「Wish we could say more」が開催され、新型iPhoneおよび新しい製品が発表されました。
というわけで発表内容をまとめてみたいと思います。
記事の中で使用している写真はThe Vergeへのリンクとなっています.
iPhoneについて : iPhone 6 and iPhone 6 Plus の発表
ハードウェアについて
- Retina HD 2つの異なるディスプレイサイズ : 4.7インチと5.5インチ
- iPhone 6は4.7インチ(1334x750px), iPhone 6 Plusは5.5インチ(1920x1080px)の液晶を搭載
- 5sの7.6mmに対して、6は6.9mm, 6 Plusは7.1mmの薄さを実現
- 電源ボタンは上部から本体横に移動
- CPUはA8チップ、第2世代64bitチップを搭載.
- 20nmプロセスルール、20億のトランジスタを搭載し、サイズはA7より17%小型化
- CPU速度は20%、グラフィクスは50%高速化
- バッテリーについて
- すべて5sと同等かそれ以上に改善
- iPhone 6 Plusは3G回線で24時間の連続通話を実現
- M8コプロセッサについて
- 気圧センサーにより距離だけでなく高さ(上昇・下降)も計測可能
- 通信環境について
- 20種類のLTE帯域に対応. 最大で150Mbpsで通信可能. またVoLTEにも対応.
- WiFiは802.11acに新たに対応
- (もちろん)Touch IDも搭載
UIについて
- 6 Plusではランドスケープモードで2ペインのUIを実現可能.
- ホームボタンをダブルタップすることで画面全体が下に移動し、ナビゲーションバーにアクセスできる
- AppStoreにある130万のアプリをそのまま利用可能.
カメラについて
- iSightカメラ(背面カメラ)
- 8メガピクセルカメラを搭載 F値は2.2
- 高速なAF, 新世代のトーンマッピング, ノイズ除去機能を搭載
- A8チップにより顔認識も高速化
- iPhone 6 Plusは光学手ブレ補正も搭載
- 1080p/30fps, 60fpsでの動画撮影に対応
- スローモーション撮影は120fpsに加え、新たに240fpsにも対応
- Cinematic Video Stabilization対応
- FaceTime HDカメラ(前面カメラ)
- バースト撮影に対応
- シングルショットでのHDR撮影に対応
価格について
- iPhone 6 (2年契約) : 16GB -> $199, 64GB -> $299, 128GB -> $399
- iPhone 6 Plus(2年契約) : 16GB -> $299, 64GB -> $399, 128GB -> $499
- iPhone 5sおよびiPhone 5cは値下げ
- 発売日は9月19日、予約開始は9月12日
- 日本国内でも同じスケジュールのようです
- 2014年末までに115カ国で発売
- カラーはiPhone 6, iPhone 6 Plusともにシルバー/ゴールド/スペースグレイの3種類
国内での価格表は以下のとおりです。(SIMフリーの場合のみ)
モデル | 価格 |
---|---|
iPhone 6 (16GB) | ¥67,800 |
iPhone 6 (64GB) | ¥79,800 |
iPhone 6 (128GB) | ¥89,800 |
iPhone 6 Plus (16GB) | ¥79,800 |
iPhone 6 Plus (64GB) | ¥89,800 |
iPhone 6 Plus (128GB) | ¥99,800 |
iOS 8について
- 本日よりGM配布開始
- 9月17日に一般配布開始
モバイル決済について
- 米国では1日1200億円のクレジットカード決済が行われており非常に大きな市場である.
- iPhone 6および6 Plusに決済機能を搭載し市場に参入 Pay(Apple Pay)
- Touch IDによるワンタッチチェックアウトで決済可能
- カード番号の入力は不要、カード情報が小売店に共有されることもない
- iTunes Accountに登録したカードを利用するか、もしくはカメラから撮影することでPassbookに登録される
- iPhoneを紛失した場合は即座にカードからの支払いを停止できる
- AMEX, Visa, MasterCardに対応する他、銀行とも提携
- US国内の多くの小売チェーンで利用可能 (Apple Retail Store, Disney, McDonaldなど)
- iOS 8にはPayment APIも追加される予定(2014年10月中)
- 日本語ページが見当たらないことから国内での展開は現状ないようです
Appleの歴史の新しい章を綴るプロダクト : Apple WATCH
- ハードウェアについて
- デジタルクラウンを利用して操作.
- タップとプレス(force touch)を別のジェスチャーとして認識する液晶
- Mag-safeアダプタによる充電
- ベルト部分は交換可能.マグネットバックル
- 心拍センサー、GPS, 加速度センサーを搭載
- 時刻表示について
- 時計のインターフェイスはカスタマイズ可能.
- 多くのインターフェイスを用意
- アプリケーションについて
- Siri, Photos, Mapなど様々なアプリを搭載
- WatchKit SDKを提供. サードパーティもアプリを開発可能
- フィットネス機能について
- Fitness と Workoutアプリを搭載
- GPS, 心拍センサーを利用して1日の活動量やワークアウトのトラッキングが可能
- その他の機能
- Apple TV, iPhone カメラとの連携など更に多くの機能を搭載
- Apple PayもApple WATCHから利用可能
- iPhone 6, 6 Plus, 5s, 5c, 5と連携可能.
- 製品ラインンナップ、価格について
- サイズは2種類
- コンセプトによってWATCH, WATCH SPORT, WATCH EDITIONの3つのコレクションを用意
- 2015年前半に$349で発売開始.(国内も同じようです)
Apple Watchの発表の後はAppleと音楽の関係について話があり、
スペシャルゲストとしてU2が登場しました。
U2の生演奏の後、最新アルバムの無料配布が発表されました。
まとめ
新しいiPhoneについてはより大きくなった画面でどんなUIを提供すべきか考える必要が出てくるでしょう。このあたりは様々な種類の端末が出ているAndroidのデザイナー/エンジニアに学ぶ部分がある気がします。
まずは来週9月19日に端末を手に入れるところから頑張らないとですね。
Apple Payについては日本国内での展開は現時点ではなさそうです。間違いなく便利なのでぜひ使えるようになってほしいと思います。
Apple WATCHもその存在は事前にリークされていましたが、今回の発表でデザインなどが初めて分かりました。Apple WATCH単体の機能は公式ページを見ると非常に豊富であることがわかります。
しかしiPhoneユーザーに対してApple Watchがどんな体験を新たに提供できるのかまだよく掴めていません。発売は2015年なので少し先ですが、今からどんな活用方法があるか考えておきたいと思います。
iOS 8 のGMおよびドキュメントも更新されているので、
勉強しつつiPhoneの発売を待ちたいと思います。
以上イベントまとめでした。