音楽とiPodと僕

iPhone 6とApple Watch発表の裏でひっそりと販売終了になったiPod classicを偲ぶ記事でも書いてみます。

先に言っておくと特にオチとかはなく長々と書いてるだけです。

別に音楽家の家に生まれたわけでもなく、 バンドマンに憧れた青春時代を過ごしたわけでもなく、 「趣味?DJっすね」ってな大学時代を過ごしたわけでもない自分だけど、 音楽を聴くという行為は昔から当たり前のような習慣だったりします。

まあ大抵の人はそうだと思います。作ったりはしないけど聴くことは好き。僕もそんな感じ。

今の環境はというと120GBのiPod classicを会社に置いて仕事中のBGMとして使ってます。 曲数は12,000曲くらい。今年の春についに容量の限界を迎えました。

今のiPod classicは3台目です。一つ前は2006年の第5世代iPod。まだclassicがついてない時代のiPod。 そしてさらにその前、初めて買ったiPodは大学1年の時にかった第4世代iPodです。 このiPodが自分が初めて購入したApple製品です。

今iOSエンジニアという肩書で生きている自分にとって初めてAppleとつながりができた製品です。

そんなiPodですが、初めてiPodに出会ったのは高校2年生の時、大きめの家電量販店で配っていたチラシをもらった時でした。 真っ黒な背景に真っ白なiPodが載っているだけのそんなチラシだったと思います。

「めちゃくちゃキレイな白い物体」、もはやおぼろげな記憶だけど「美しい」とそう感じたのは覚えています。

調べてみるとアップルコンピューターという会社が作った音楽プレイヤーらしい。 数千曲(当時のスペックだと20GBで最大4000曲?)が1台の物体に収まるらしい。 当時1枚に十数曲(LPモードだともっと延びた)を入れたMDを3,40枚管理していた自分からすると驚きの容量で、 それだけで欲しくなるには十分でした。

デザインも極めてシンプルで洗練されていました。 (高校生当時の第3世代は)クリックホイールと4つのボタンだけ。 典型的な機械音を出して本体が割れ、 見るからにデリケートで脆弱な内部構造を見せていたポータブルMDプレイヤーとは真逆の存在でした。 シンプルであるが故の強さを主張していました。

が、当時は1台4万円もしていてとても自分で買えるような値段ではなく、 2年ほど一番欲しい物として存在しつづけました。
高校の音楽好きの同級生とお互いに欲しい欲しいと言い続けていました。

大学1年の時にiPodを買ってから容量が足りなくなるたびに買い直してきましたが、 iPod classicの容量が160GBで頭打ちになったので買い直しに踏み切れないまま今に至ります。

「1000曲の音楽をポケット」は初代iPodの謳い文句ですが、 当時のコンセプトとしては「すべての音楽」という意味だったお思います。 そんなiPodもnano以降はメディアをHDDからフラッシュメモリに移しました。

初代のコンセプトに共感していた自分としては他の製品に乗り換えることができず、 iPhoneにすら音楽を入れずに過ごしてきました。

しかしそれも、iTunes Matchの登場以降変わってきました。 僕が自宅・会社と主に音楽を聴く場所のネットワーク環境が整っていることもありますが、 iTunes Matchでクラウドに上がっている音楽をiPhoneから聴く時間が増えてきました。

そして今回iPhone 6/6 Plusで128GBモデルも登場し、 いよいよiPod classicの役目は薄くなってしまったんだと思います。

というわけで、周りからApple信者としてMac, iPhoneの話ばっかりふられる自分ですが、 Appleとの最初のつながりであり信心を育んだのはiPodだったわけです。

確かに高校の時から使う人達のクリエイティビティにあこがれてMacを欲しがっていたし、 今はiOSエンジニアとしてiOSデバイスと戯れる生活を送ってるわけですが、 高校の時にiPodにであってなければAppleの存在もしらず、 故にMac, iPhoneとも出会わず別の人生を歩んでいた気がします。

そういう意味で純粋なiPodの歴史が閉じてしまったと思うととてもさみしい次第です。